第二十六章

キング

十四日間、彼女を拒み続けてきた――俺の中のすべてが彼女を自分のものにしたがっているのに、それを抑え、手を出すのを我慢してきた。だからこそ、ゆっくりとこの状況に彼女を慣らしていく必要があることは分かっている。

彼女の身体を再び俺たちに慣れさせるんだ。

だから最初に彼女を抱かせるのにメイソンを選んだ。

あいつは忍耐強い男だ。俺たちが炎と本能のままに突っ走る時の、錨のような存在。

あいつならゆっくりやるだろう。

彼女の準備が整うのを確かめてくれる。

なぜなら俺か?

俺は自分が理性を失わない自信がない。

我を忘れるほど深く自分を埋めてしまわない自信が。

彼女の魂に俺の名前を刻みつけるかのように...

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