第48話

アリッサ

「ニコ、彼女を上の階に連れて行け」キングが命じる。声は低く断固としていたが、私の顔を流れる涙を通して彼の姿は見えなかった。

私たちが今したセックスは、私の人生で最も激しい経験だった。それは快楽の荒々しく圧倒的な嵐で、私を粉々に砕きながらも、奇妙なことに同時に完全な充実感をもたらした。今、私はあまりにも生々しくて理解できない感情の渦に捕らわれている。

キングのベッドに横たわると、ニコは優しく私の髪に指を通し、私を特別な存在のように感じさせるような言葉を囁きながら、キングは注意深く私の足の間を拭いてくれた。彼の目に浮かぶ心配そうな表情が見える。まるで彼らが行き過ぎたのではないかと恐...

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