第358話

最初の驚きから立ち直り、アリアナは思わず微笑んで頷いた。

「光栄です。ありがとうございます」

「私のオフィスに行きましょう」とエリザベスは返し、ハーモニーには二度と視線を向けなかった。彼女は何も言わずに振り返り、スターライトTVの建物へと戻っていった。

アリアナも同様にハーモニーを振り返ることなく、素早く服を整えてエリザベスの後に続いた。

ハーモニーはその場に凍りついたまま、二人が歩き去るのを見つめていた。怒りと苛立ちが彼女の中で沸き立ち、視界がぼやけた。顔は真っ赤になり、体は怒りで震えていた。

彼女こそがエリザベスが最も信頼するアンカーになりたかった。尊敬の念を持って扱われ、まず最...

ログインして続きを読む