チャプター 136

ザラと私は顔を見合わせた。互いの理解は、背筋が凍るようなものだった。我々はこの事態に備えてきた。そして今、本当の戦いが始まるのだ。ソーンの最初の陰謀からは世界は救われたが、ハービンジャーズは新たなる、より陰湿な脅威だった。我々は解毒剤を見つけ出さねばならない。しかも、彼らの恐ろしい計画が再び具体化される前に。奴らの邪悪さの痕跡が一片残らず無力化されるまで、戦いは終わらない。

ダリウス

普段なら肌を刺す北極の空気が、制圧した施設から一歩踏み出すと、奇妙な高揚感をもたらした。ハービンジャーズの指導者たちは軍の管理下に置かれている。奴らの天候操作システムは停止され、「地球規模リセット」という身の...

ログインして続きを読む