十二

ジャスミンの視点—

「怖がらせてしまったかな、ベイビー?」彼は、まるでそれがたった今そこにあったことを忘れるべきだとでも言うように、銃をポケットに何気なく隠しながら尋ねる。

彼から後ずさりしていることに気づいたのは、彼自身が一歩前に踏み出した時だった。彼の蛇のような緑色の瞳には暗い光が宿っている。今回は彼に何か明らかに異常なことが起きている。

「近づかないで!」思わず私は叫んでいた。

彼は血まみれで、たった今まで手に銃を持っていた。誰の血なのかさえ知りたくない。

彼は檻の中にいるべきだ。彼のすべてが文字通り「危険」と叫んでいる。

「ほら」ニコは私に向かって歩きながら何か言い始めた。...

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