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マイケル

ポータルを抜けて狭間の空間に足を踏み入れた途端、僕が触れてきたあらゆる時間、あらゆる物事の重圧が一気にのしかかってきた。僕は震えている。日焼けした六歳の子供だ。だというのに、こんな幼い精神に詰め込まれるべきではない、何世紀にもわたる思念を抱えている。僕たちは黄昏の領域にいた。周囲には無限に広がり、時間はシロップのようにねっとりと流れ、空間は……そう、何者の意志と意図に従うのか、歪められる場所。

「マミ、言わなきゃいけないことがあるんだ」僕は言った。自分の声が、自分自身でさえ戸惑うほどの重く、この世のものとは思えない響きを帯びている。「僕は未来へ行ってきた。たくさんの未来へ」

ジ...

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