4: 自分の居場所を知ってるよ、マット

キリアン視点

ジョナサンが俺を受け入れてくれた。ちくしょう、あいつが、俺を受け入れてくれたんだ。彼が美しい笑みを浮かべ、目に涙を溜めながら頷き、俺の手を強く握り返してくれた時以上の幸福感を、最後に感じたのがいつだったか思い出せない。

こんな人生になるなんて、計画にはなかった。本当のところ、計画では結婚して、子供を二人ほどもうけて、幸せな人生を送るはずだった。

ところが、月の女神によって、俺の花嫁になるはずだった女は、長年多かれ少なかれ敵対してきた男の番として与えられた。それから俺は、彼女をその番から守ろうとするゲームに巻き込まれ、どういうわけか、その道中で男に恋をしてしまったらし...

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