236話

(デメトリの視点)

「話を始めるなら、前回話した辺りからがいいかな。コールが二十一歳になる一週間ほど前で、僕は十九歳になる一ヶ月前だった」とジェイミソンはゆっくりと話し始めた。

「君は一月にここに来た時、二十一歳だと言ったよね。誕生日はいつなんだ?」僕は二人の年齢差に混乱して、話を遮った。

「すみません、アルファ。新年を迎えると年齢を上げる癖があって。実際に二十一歳になったのは3月1日です」彼が答えると、僕は割り込んだことを謝りながら頷いた。

「確かに混乱するでしょうね。コールが引っ越してきた時、彼が十八歳で僕が十五歳だと言いましたから。なぜ十六歳と言わなかったのか自分でも分かりません。父が...

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