チャプター 207

「インターンとして参加することに決めたの」

「え、本当かい?」彼は信じられないといった様子で尋ねてきた。彼は私が休暇中に働くのがどれほど嫌いか知っている。

お父さんにインターンとして参加しないかと誘われたのは、これが初めてではなかった。お父さんは私に仕事というものを知ってほしかったのだ。それは、彼がそばにいられなくなった時に、私が世の中で生きていけるようにするための、彼なりの方法だった。私が結婚してからは、アゼルが面倒を見てくれると分かっていたからか、お父さんは何も言わなくなった。でも、同時に私に自立した人間であってほしいとも願っていた。

以前は、何もしないで休暇を思いっきり満喫したかったから...

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