172話

デイモン

倉庫に向かう途中、私はゴーストとブラッドに電話をかけ、倉庫で合流するよう伝えた。コカイン供給者が私に会いたがっている理由は全く見当がつかなかった。だからこそ、念のための援護としてゴーストとブラッドに来てもらうよう頼んだんだ。倉庫に着くと、ディエゴが部下を2人連れて待っていた。良かった、戦いに来たわけじゃなさそうだ。正直に言うと、頭の片隅では彼が戦いに来たのではないかと考えていた。私はポールと一緒にアウディSUVから降りた。ディエゴは私を見るとすぐに車から出て、一人で私のところに歩いてきた。これもまた良い兆候だ。

「話があるぞ、デイモン」

「どうやら、わざわざ私をここに呼びつける...

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