第33話

33. 醜くて太くて嫌な奴

エマラ・ストーン

もう五時半なのに、十一件の報告書のうちわずか四件しか完成していない。しかもその四件が正しく仕上がっているかさえ確信が持てない。もはややる気も完全に失せてしまった。

人には私生活があり、好きな人を選ぶ自由があるのだと気づいた。私が集中すべきは上司のことではなく、お金のことだ。どうせ上司なんて皆クソ野郎だ。

悟りを開いた後、会議やフォーラムの予定がないか確認する。明日のスケジュールをメモし、ライアンのキャビンに入って明日の会議について知らせようとする。

そこで私は、ホッティとローズが大きなボウル一つからアイスクリームを食べ...