第362話

「何?」と私は笑いながら尋ねる。冗談を言っているのだと思い。「何の話?」

「お前の母親に会いに行け」とロジャーは続け、少し肩をすくめる。「砂漠でエラと一緒にやったように。正直、あの時お前の母親がエラだけに集中して、お前の母親でもあるのに無視したのは少し失礼だと思うんだが—」

「ロジャー」と私はため息をつき、頭を振る。「女神に失礼だなんて言えないわ。私たちは任務中だったし—正直、エラは母親と話すために行ったのよ。私は知らなかったし—準備もできてなかった。彼女は女神なの—彼女は自分のタイミングで、自分の理由で物事を行うと考えるべきよ」

「なぜそんなに優しくしているのか分からないな」とロジャー...

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