第456章ネゴシエーション

「シンクレア」

私は会議に向かって廊下を怒り足で歩いていたが、ドアのところで壁に寄りかかって待っているロジャーの姿を見て安心した。私は歩みを止めずに彼に頷きかけると、彼は私に合わせて一緒に中へ入っていった。

「で、何を持ってきた?」ロジャーが真剣な声で尋ねる。

「何だって?」混乱して半分彼の方を向いて聞き返す。

「王子を殺すための武器だよ」ロジャーは無表情で言った。「銃とか、それともモーニングスターみたいなもっとドラマチックなものとか?あるいは単に手足をもぎ取るつもりとか—」

「ロジャー」私はテーブルの上座に着きながら頭を振って溜息をついたが、彼の顔はにやりと笑みを浮かべた。

「ど...

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