キス!!!

ヴァイオレット

私の世界が粉々に砕け散り、衝撃でその場に釘付けになった。息を呑んだその瞬間、ライアンは好機とばかりにキスを深めてきた。彼の舌が、ゆっくりと、気怠げな官能を帯びて私の唇の間を滑り込み、心の奥底にかすかに残っていたかもしれないあらゆる抵抗を消し去っていく。

彼の手が私の顔を包み込み、親指が肌を撫で、指が髪に差し込まれた。彼の唇は激しく、有無を言わさぬ力強さで、それでいて完全に陶酔しきっていた。私は彼に溶かされるように身を任せ、全身がその感触に震えた。彼の中で燃え盛る激情、生の怒り、そして渇望を感じながら。引き離すべきだと、こんなこと望んではいけないと分かっていた――けれど、彼に...

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