第23章 突然現れるもの

意識が飛ぶ直前、私は彼の服を掴んでぼんやりと尋ねた。

「私の誠意も十分だったでしょう？最後どうやって解決したの？ねぇ」

でも答えを聞く前に、意識が途切れてしまった。

目が覚めると、喉が渇き、頭も激しく痛んでいた。

苦労して起き上がると薄い布団が滑り落ち、シーツの下の自分の裸体に一瞬頭が真っ白になった。

見知らぬ寝室を見回しながら、前の出来事を思い出せず、二日酔いの頭痛だけが際立っていた。

何も言わずにベッドサイドのバスタオルを掴み、適当に体に巻きつけて部屋を出た。

かなり大きな家で、階下から騒がしい声が聞こえてきた。

階段まで来ると、一階のリビングで何人かがトランプをしている...