第34章 あなたと一緒にいるのが好き

頭がガンと鳴った。

彼はまるで理性を失ったかのように、突然頭を下げて狂ったように私にキスをし、濃厚な酒の匂いが私の口に流れ込んできた。

「藤原大輔、やめて!」私の声は緊張で震えていた。

でも、この状況では叫ぶこともできず、誰かを呼んだら恥ずかしいのは私自身だ。

静かなテントの中で、彼の濁った息が私の耳元にかかり、もともと抵抗できない私をさらに弱らせた。

ついに、彼は私の隣で眠りに落ちた。ぼんやりとした意識の中で、時折私を抱き寄せ、頭を私の首の後ろに擦り付け、低くぼそぼそと呟いた。

「誕生日おめでとう!」

私の体はまるで冷水を浴びせられたかのように、一瞬で頭から足まで冷たくなった...

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