第27章 招待状を見せろ
最も腹を立てたのは太田久美子だった。彼女は興奮して水原暖の手を掴んだ。
「どういうこと?あんな身分の女が入れるはずないって言ったじゃない?」
太田久美子の声には怒りが滲んでいた。皆の視線は水原茜に集中し、太田家の令嬢である彼女の存在など完全に忘れ去られていた。
「それは…」
水原暖は言葉を失い、何も言えなくなった。星河株式会社が藤原の要請を受けるはずがない。父が厄病神のような彼女を連れてくるはずもない。
「きっと潜り込んできたんでしょう」
水原暖は自信なさげに小声で言った。太田久美子はそれを真に受けた。
二人が詰め寄ろうとした時、太田文一が既に水原茜の前に立っていた。
水原茜...
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チャプター
1. 第1章 薬を盛られた
2. 第2章 お願い、もう少し優しくして!
3. 第3章 大変な遭遇
4. 第4章 イケメン
5. 第5章 私を無理やり海外に送らせないで!
6. 第6章 ママもう私たちを離れないで
7. 第7章 あなたは彼のために、私と別れるの?
8. 第8章 お似合いのカップル

9. 第9章 藤原家の長男

10. 第10章 私は彼のママではない

11. 第11章 突然の告白

12. 第12章 恥をかくことを気にしない

13. 第13章 自ら恥をかきに来た

14. 第14章 お前の狐め

15. 第15章 俺はどんな男だ?

16. 第16章 間接キスと直接キス

17. 第17章 水原家の人を怒らせる

18. 第18章 面白いシーン

19. 第19章 敵を討つこをしないわけだいはない、チャンスを待っているだ

20. 第20章 旦那って呼んで

21. 第21章 このドレスはお似合いにならないかもしれません

22. 第22章 強がり

23. 第23章 お風呂タイム

24. 第24章 実はベテランドライバー

25. 第25章 見られて困ることは何もない

26. 第26章 来ることができるのはあなたの栄光

27. 第27章 招待状を見せろ

28. 第28章 もしかしてバカじゃないか

29. 第29章 真の姿を知らない

30. 第30章 誰もママをいじめられない


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