第30章 誰もママをいじめられない
こんなに気まずい場面になるとは思わなかった。彼は今すぐにでもその場で消えてしまいたかった。
あの消防士が藤原圭だったなんて信じられない。水原暖と太田久美子は舞台に駆け寄って、もう一度確認したいほどだった。
ただの消防士のはずだ。確かにイケメンではあったが、所詮は貧乏人。それが藤原グループの次期当主になるなんて、どうしてこんなことが?
これまでの出来事を思い返すと、すべての謎が解けた。水原茜が急に態度を変えたのも、藤原から直々に招待状を受け取ったのも、全て藤原圭からのものだったのだ。
いや。
認められない。
水原茜が北町で最も権力のある藤原圭と関係があるなんて、どうして我慢できるだ...
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チャプター
1. 第1章 薬を盛られた
2. 第2章 お願い、もう少し優しくして!
3. 第3章 大変な遭遇
4. 第4章 イケメン
5. 第5章 私を無理やり海外に送らせないで!
6. 第6章 ママもう私たちを離れないで
7. 第7章 あなたは彼のために、私と別れるの?
8. 第8章 お似合いのカップル

9. 第9章 藤原家の長男

10. 第10章 私は彼のママではない

11. 第11章 突然の告白

12. 第12章 恥をかくことを気にしない

13. 第13章 自ら恥をかきに来た

14. 第14章 お前の狐め

15. 第15章 俺はどんな男だ?

16. 第16章 間接キスと直接キス

17. 第17章 水原家の人を怒らせる

18. 第18章 面白いシーン

19. 第19章 敵を討つこをしないわけだいはない、チャンスを待っているだ

20. 第20章 旦那って呼んで

21. 第21章 このドレスはお似合いにならないかもしれません

22. 第22章 強がり

23. 第23章 お風呂タイム

24. 第24章 実はベテランドライバー

25. 第25章 見られて困ることは何もない

26. 第26章 来ることができるのはあなたの栄光

27. 第27章 招待状を見せろ

28. 第28章 もしかしてバカじゃないか

29. 第29章 真の姿を知らない

30. 第30章 誰もママをいじめられない


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