第11章

「嵐」が過ぎ去った後、私は布団の中で恥ずかしさに顔を真っ赤にしていた。

彼が両手で私の頬を包み込み、視線が交わった瞬間、まるで私は再び恋を信じたかのようだった。

「あなた、私のこと愛してる?」思わず、すべての女性が知りたがる愚かな質問を口にしてしまった。

山本翔一は一瞬固まった。それで答えは分かったのに、私の体は無意識に彼をきつく抱きしめていた。

「意外だな、俺の妻がこんな才能を持っているとはね」男の顔には得意げな表情が浮かんでいた。

「あなただって楽しんでたでしょ?」

彼は両手で私の顔を包み、彼の下半身を近づけた。誘ったのは私ではなく、彼だったのに。

私は人差し指を伸ばして彼...

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