第18章

私は酒に強いほうだと思っていたけど、今日の昼はご飯を食べていなかったし、さっきはあまりにも急いで飲みすぎた。こんな飲ませ方をされたら、さすがに降参するしかない。

「まずは水を飲みなさい。少しは楽になるから」小林一郎が温かい水を一杯注いでくれた。胃の中がほんわりと温かくなる。

「小林さんも女性に優しくなったね。追いかけてる女の子には、こんな風に気遣わないのに?」青木易扬がそっけなく言った。

「それは...」小林一郎は言葉に詰まり、自分の席に戻った。

私はまた杯に酒を満たし、一杯また一杯と続けた。胃の中は荒れ狂い、私は泣きながら吐いた。長い間抑え込んでいた感情が、この瞬間に堤防を決壊させ...

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