第23章

青木易扬の怒った様子が、私の思いを一気に二十年以上前へと引き戻した。あの頃、私と青木易扬、平沢雪乃はまだ小学校に入ったばかりだった。

私と青木易扬は幼い頃から喧嘩ばかりしている宿敵だった。青木易扬の毎日の最大の楽しみは私をいじめることで、私のカバンにヒキガエルを入れて泣かせたり、宿題のノートを盗んで先生に叱られるようにしたり、授業中に私の靴紐を机の脚に結びつけて、立ち上がった瞬間に顔から地面に転ばせたりした…

私が恥をかくたびに、青木易扬はクラスメート全員を引き連れて私を笑いものにした。平沢雪乃だけが私を助けてくれた。私と雪乃の深い絆はその時に結ばれたのだ。

でも、あるとき、クラスの太...

ログインして続きを読む