第13章

ホウデンの表情が一瞬固まった。

「つまり、これは全部アネルが故意にやったことだというのか?」

カンティニはじっと考え込むように頷いた。

「もしタイタン家が結納金を用意できなければ、たとえ王様がお許しになったとしても、お父さんは婚姻を認めない口実にできるわ」

「なるほど」ホウデンも気づいたように言った。

「婚姻を成立させるには、金を借りる以外に道はないわけだ。だが、周りの貴族はどういうわけか俺の訪問を歓迎せず、中には追い出した者までいる。まさか、これも彼女の仕組んだことなのか!?」

カンティニはホウデンが今日の出来事について話すのを聞き、愛情と同情に満ちた眼差しで彼を見つめた。

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