第17章
メイフィスト夫妻がどれほど落ち着かない様子を見せようとも、ホウデンは鍵を手に入れるとすぐさま書斎へと急いだ。
扉を押し開けると、午前の陽光が床まで届く窓から彼の足元まで差し込んでいた。窓際のティーテーブルの傍らでは、アネルが一冊の本を手に読書に耽っており、傍らには一杯の茶も置かれていた。どうやら彼女はすでに長い間ここで過ごしていたようだ。
今のホウデンが最も会いたくなかったのがアネルであり、しかも自分が帳簿を調べに来たというのに、彼女がたまたま帳簿が保管されている書斎にいるなど、何か後ろめたいことがあって、わざと邪魔をしに来たのではないかと思わずにはいられなかった。
そう考えると、彼は...
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チャプター
1. 第1章
2. 第2章
3. 第3章
4. 第4章
5. 第5章
6. 第6章
7. 第7章 

8. 第8章 

9. 第9章 

10. 第10章 

11. 第11章

12. 第12章 

13. 第13章 

14. 第14章 

15. 第15章 

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