第128章 毎日秘書に仕事を強いられる

彼女の位置からは相手の顔が見えなかったが、声と後ろ姿から判断して、間違いなく西村拓海だった。

前回ホテルで意図的に相手を刺激したのは、西村拓海に彼女に対して何か仕掛けるきっかけを作るためだった。

そうすれば。

彼女は西村拓海の犯罪証拠を直接掴み、彼を刑務所に送り込むことができる。

しかし今のところ、まだ何も仕掛けられていなかった。

「時夜」

「社長、ご指示を」

「今日のその格好で身を守れる?」山本希の心にはすでに計画があった。

椎名秘書は山本希をよく理解していた。一言で彼女が何をしようとしているかを理解し、簡潔に答えた。「大丈夫です」

社長の指示があれば、適しているかどうか...

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