第131章 不意の客

「……」

「……」

「そんな風に言うと、お姉ちゃんは絶対あなたが普段と違うって思って、どうしたのって聞いてくるよ」山本清語は話題の提供役を続けた。「何でもないって言っても、お姉ちゃんは絶対信じないで、心の中であなたは絶対何かあるって思うから、そうすれば会話が始まるじゃない?」

「バカ!」

山本清語はさらに締めの一言を言った。

山本希は詩子というやつは三日叩かないと調子に乗り始めると感じた。

彼女はそんな妹をじっと見つめ、学生が最も嫌う質問を投げかけた。「大学に入ってから奨学金は何回もらった?資格試験は全部終わった?大学院の準備はどう?将来の計画はハッキリしてる?」

「毎年もらっ...

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