第33章 この女に復讐する

ホテルの部屋は心を込めて飾り付けられていた。

空気中には心を揺さぶる香りが漂い、照明もとても柔らかい。

西村拓海が山本希を部屋に案内し、思わず彼女の姿を眺めた。

空気中の香りに影響され、目の前の女性を押し倒してしまいたい衝動に駆られる。

だが残念ながら、これは佐藤社長が指名した相手だということを思い出した。

「服を全部脱いで、ベッドに這いつくばれ」彼は唾を飲み込んだ。

何もできないなら、せめて少しは見られるだろう?

山本希はずっと西村拓海を見つめていた。

西村拓海は彼女の意図を勘違いした。「こうしておけば、佐藤社長と遊び終わったら、いつでもわたしを呼べばいい。今は本当にダメだ...

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