第47章 山本希、お前のことを見誤っていたようだな

「本当にこれを調べてほしいの?」白井景は彼女の話を聞いた後、探るように尋ねた。

山本希は肯定の返事をした。「うん」

白井景は疑問に思いながらも承諾した。「問題ないよ!」

「調べ終わったら資料を送って」

「わかった」

電話を切ると、山本希はスマホを置いて布団を引っ張り、眠りについた。

翌朝目が覚めると、白井景からのメッセージが届いていた。【希姉、一晩中調べたけど特に変わったことはなかったよ。彼のサークルに入った唯一の女性は高橋清渊の友達だけだった】

山本希は返信した。【わかった。ありがとう】

彼女は電話をかけて詳しく尋ねることはしなかった。

白井景は一晩中調査していたから、今...

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