第84章 持ちこたえて、一万円が待っている

このバカチームメイトも本当に励まされたかのように、全身にやる気を満たして野球バットをしっかり握り、力強く「うん!」と声を上げた。

「じゃあ...俺は?」ボディーガード一号は泣きそうな顔で尋ねた。

「今日の痛みに耐えれば、お前は我がチーム忍耐力ナンバーワンだ」

「帰ったら表彰してやる」

「今月、ボーナスとして一万円余計に出してやる」

ボディーガード一号は希望に燃えたように、切実に聞いた。「本当に一万円くれるの?!」

「今すぐやる」隊長は彼が持ちこたえられなくなることを恐れ、すぐにポケットから福沢諭吉の肖像が描かれた紙幣を一枚取り出し、彼のもう一方の手の前に置いた。「耐えろ」

「は...

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