第113章 村上龍平は告白しているのか?

村上龍平の体が覆いかぶさってきた。

彼女を座席と胸の間に閉じ込め、すでに唐突だったキスをさらに深めていく。

松本由美はもう息ができなくなりそうだった……そして、危機を感じていた。

このままキスを続けたら大変なことになる!

村上龍平は男だ。本能も欲望もある!

そう思った由美は思い切って彼の唇を噛んだ。すると彼も噛み返してきた。

二人とも唇が切れていた。

村上龍平の手が彼女の上着のボタンに掛かり、今にも外そうとしていた。

「やめて!」

松本由美は両手で必死に彼の胸を押し、無理やり体を起こさせた。

車内は薄暗く、周りは静まり返っていた……耳元に聞こえるのは村上龍平の荒い息遣いだ...

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