第37章 松本由美の血が欲しい!

「お父さん、じゃあどうしたらいいの?」

院長の目はきょろきょろと動いていた。「考えさせてくれ」

鈴木千夏はぷくっと頬を膨らませソファに座っていた。

「あの子のお腹は本当に優秀ね、一発で妊娠するなんて。私がそんなに幸運だったらいいのに……」

残念ながら、村上龍平は彼女に一切手を出さないので、妊娠したくても機会すらない。

「そうだ!」院長は手を叩いた。「千夏、いい方法を思いついた」

彼は近づくと、鈴木千夏の耳元で計画の全容を詳しく説明した。

「いいわ!」鈴木千夏は笑みを浮かべた。「私たち親子、きっとうまくやれるわ!」

「よし、今すぐ行動に移すぞ!」

……

村上グループにいた松...

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