第40章 由美のお母さんが目覚めた!

「うん」村上龍平は応じた。「おじいさん、どうしてこられたんですか」

彼は松本由美を腕の中に抱き寄せたまま、布団を引き上げた。「彼女はまだ起きていないんです。おじいさん、悪く思わないでください」

「わかるとも、わかるとも」村上おじいさんは頷いた。「きっと彼女を疲れさせたんだろう。もう少し寝かせておいても構わんよ」

「おじいさんがわかってくれればいいんです」

松本由美は目を開け、すぐ目の前にある村上龍平の胸板を見て、数秒間呆然とした。「これは...」

「何でもない」彼は優しい声で言った。「気にするな。もう少し寝ていろ」

「いいよ、私はただ通りかかっただけだ。様子を見に来ただけで、邪魔...

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