第41章 あなたのお父さんは無実です

病院に着いて採血を終えると、松本由美はトイレに行くと言い訳して、こっそりと産婦人科へ向かった。

彼女は医者から安胎薬をたくさん処方してもらい、バッグの中に入れた。

彼女は必死に生きようとしていた。自分のためにも、子供のためにも。

松本由美が産婦人科を出たところで、エレベーターの中で鈴木千夏と出くわした。

「採血終わった?」彼女は得意げに尋ねた。「まだこんなに元気に立っているなんて、明日もまた続けないとね」

「そんなことさせないわ」

母親に会った後は、反撃する方法を考えなければならない。

院長と鈴木千夏に血を抜かれ続けるわけにはいかない。そうでなければ、子供は本当に守れなくなる!...

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