第56章 私を整える!

彼女のこの姿、そこに甘えた口調と表情を加えると……

正直、かなり胸が悪くなる。

村上龍平は彼女に対して、ますます嫌悪感を抱いていた。

あの夜のことがあり、彼女と結婚する約束をしていなければ、鈴木千夏のような女性など眼中になかっただろう。

「誰にやられた」彼は尋ねた。

鈴木千夏は思わず口走った。「松本由美よ!」

「彼女が?」

「私?何か用?」そのとき、松本由美が階段から降りてきて、鈴木千夏の姿を見て驚いて言った。「あらあら、これはコスプレ?それとも映画で浮浪者の役でも?」

鈴木千夏は彼女を指差した。「松本由美、とぼけないでよ!私がこんな姿になった...

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