第8章 村上龍平、助けて!

「そうよ、斎藤さん、これは私たち二人でやったことなのよ」と高橋静香が言った。「あなたはただ見ているだけじゃダメでしょ」

「静香、私ももう年なんだから……」

松本由美はすぐに遮った。「ほら、斎藤智子は全然手を出す気がないわ!」

そう言いながら、彼女はこっそりと縄をほどこうとしていた。

高橋静香も松本由美の言うことにもっともだと思い、ナイフを斎藤智子に渡した。「こうしましょう……あなたが左側、私が右側を切るわ」

「いいわ」斎藤智子は承諾した。「あなたが先に切って、私が彼女を押さえるわ。暴れないようにね!」

「わかったわ」

二人はすぐに意気投合した。

松本由美の手首は縄で赤くなって...

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