第19章

北島神人はこういったものに興味がなかったが、堀内陽平に腕を引っ張られ、彼が指差す方向に目を向けさせられた。

「残念だな、美女には相手がいるみたいだ」

「あれは古城蓮だ」北島神人はほとんど喉から絞り出すように言った。北島美雪がどれほど変わったとしても、こんな場所に来るはずがない。どうしてこんな場所に来られるというのだ!!!

北島神人はグラスを強く握りしめた。彼女の隣にいる古城蓮がいなければ、自分の目を疑っていただろう。

堀内陽平はそれを聞いて興奮した。「つまり、古城蓮が牧師になったのは周りの女性が美しくなかったから?好みの女性に出会ったら即還俗したってわけ?」

一方、古城美雪と兄さん...

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