第197章

一同はどよめいた!

堀内沙耶香や北島美月はもちろん、安田耀司の友人でアレクサの熱狂的ファンであるアダ・ワンでさえ、まったく予想していなかった。

古城美雪が今身につけているジュエリーが、なんとアレクサの作品だったのだ!それも彼女が噂だけで見たことのない「海バラ」とは!

この瞬間、彼女の心に嫉妬が芽生えた!

古城美雪は平然とした表情で、感謝の眼差しを安田耀司に向けた。

彼女は余計な説明は必要ないと知っていた。安田社長の場だから、当然彼が表に立って、不純な動機を持つ輩を黙らせるだろう。

将軍が剣を振るうのに、蠅を斬ることはない。

北島神人の深い眼差しは終始古城美雪から離れず、鋭い目に...

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