第51章

古城美雪は星落庵でまるまる三日間過ごした。

おじいさんの腕輪に匹敵するような玉の腕輪を作り上げるため、この三日間ほとんど眠らず、疲れたら工房で少し仮眠をとり、目が覚めたら簡単に食事を掻き込んでは、また玉と向き合う日々を送っていた。

三人の兄たちは昼間は彼女に追い出されてそれぞれの仕事に向かい、夜になると全ての付き合いを断って揃って戻り、彼女と夕食を共にした。

兄たちが持ち寄った山海の珍味が並ぶテーブルを前に、どれも彼女の大好物ばかりなのに、古城美雪はずっと頬杖をついたまま、箸で茶碗の中の米を一粒ずつつついて、憂いに沈んでいた。

兄たちは内心焦りながらも、助ける方法が見つからない。

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