第162章

佐藤時言は驚いた表情で林田ククの方を見た。

「まさか、あなたがあの才能あふれる脚本家の二木さんだったんですか?以前、あなたが書いた作品を見たことがあります」

「その時、この作品の脚本家はすごいなって思ってました。あなたのいくつかのプラットフォームのアカウントもフォローしてたんですよ。言ってみれば、私はあなたのファンなんです」

佐藤時言は笑顔を浮かべた。まるでファンが憧れのアイドルに会えた時のような満足感が見えた。

「尊敬している人が目の前にいるなんて思いもしませんでした。この前、ネットから退会してアカウントを削除された時は、何日も残念に思っていたんですよ」

林田ククは彼の褒め言葉に...

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