第165章

林田ククは装うことはせず、堂々と言った。

「あなたが全裸になったのは私に見せるためでしょう?見ただけで、触ってないじゃない」

藤原深は彼女のぴったりとしたインナーに一瞥をくれ、意味深に言った。

「つまり、全部脱ぐのが恥ずかしいってことか?」

林田ククは一瞬言葉に詰まった。

「わたし…」

確かに彼女は恥ずかしかった。それに二人で裸のまま一晩中ここに座っているなんて、どう考えても奇妙な光景だった。

それならば、暖房で服が乾くのを待った方がまだましだ。

藤原深の視線は彼女のまだ水滴が垂れているインナーの裾に落ち、珍しく彼女をからかうことはなかった。

彼は顔を背けた。

「脱げろ、...

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