第175章

藤原咲太は続けて言った。

「義姉さん、この二年間、西北で義姉さんのことをどれだけ思っていたか分かる?毎晩、夢の中で見ていたのは、義姉さんのこの香りの良い柔らかい体だよ」

藤原咲太の勝手な告白を聞いて、林田ククは胸が悪くなった。彼女が言い返そうとした瞬間、相手の声が急に冷たく変わり、脅してきた。

「だから義姉さん、大人しく一度だけ俺に付き合うか、それとも昔の秘密を俺が黙っているか、どっちだ。もし俺が話したら、困るのは義姉さんだからね」

林田ククが藤原咲太の脅しに屈するわけがなかった。

彼女の目に冷たい光が走り、突然冷笑して、開き直ったような態度で言った。

「いいわ、言ってみなさい。...

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