第178章

藤原雲楽は目を見開いて驚愕し、指を指しながら叫んだ。

「あなたたち、まさか……あっ、恥知らずね!」

その「恥知らずね」という言葉は、林田ククに向けられたものだった。

林田ククの手はまだ藤原深の腹筋に触れていて、確かにこの光景は誤解を招きやすかった。

林田ククは我に返り、恥ずかしさのあまり穴があったら入りたい気分だった。

慌てて藤原深の服を引っ張って元に戻し、彼の上から降りると、ベッドの横で落ち着かない様子で立ち尽くした。

藤原深もベッドから身を起こし、乱れたシャツを整え、ボタンを全て留め直した。

青山静の顔は険しくなり、林田ククを叱りつけた。

「あなたの家ではそういう育て方を...

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