第37章

事の発端は水原心柔のマネージャーがツイッターに投稿したことだった。水原心柔が『リブート』の主演女優に落選したことを暴露し、さらに二木脚本家が水原心柔は適役ではないと判断したため降板になったと書いていた。

これを見た水原心柔のファンたちが黙っているはずもなく、我らが推しのために抗議しようと、林田ククのアカウントに押し寄せ、彼女を攻撃し罵倒した。

「あなたなんて脚本家が、誰が主演女優になるかを決める資格があるのか」

こういう詰め寄る者もいた。

さらに多くの人が彼女に直接メッセージを送り、死ねと呪うような言葉や、あまりにも汚くて目を覆いたくなるような言葉も少なくなかった。

林田ククは読め...

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