第83章

林田ククが絶頂に近づいた瞬間、藤原深の動きが急に遅くなった。彼は林田ククの耳たぶを噛みながら、囁くように尋ねた。

「気持ちいい?」

林田ククは先ほどのペースが速すぎて、少し耐えきれない感覚があったが、藤原深の動きが遅くなると、今度は物足りなくて思わず甘い声を漏らしてしまう。

彼女には藤原深の意図が見透かせていた。彼は自分を褒める言葉を聞きたいだけだ。そんなこと、言ってやるものか。

林田ククは歯を食いしばり、強がって言った。

「あなたのテクニック、相変わらず最悪ね」

藤原深は怒る様子もなく、片眉を上げて反問した。

「そうかな?」

そう言うと、彼は一気に奥まで突き入れた。林田クク...

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