第24章 悪夢を見る

鈴木薫は首を横に振った。「いやよ!出産ってどれだけ苦しいと思ってるの?あなたの家のこの二人でいいわ。あなたに譲ってもらって、あなたはまた新しく産めばいいじゃない!」

「都合がいいわね!」江口美咲は彼女の額を軽く叩きながら笑った。

十数分ほど経って、江口美咲は時間も遅くなってきたので二人の子どもたちを促した。「陽と健太、先に上がって寝なさい。明日も学校でしょう。遅くならないようにね」

二人の子どもたちはその言葉を聞くと素直に二階へ駆け上がって行った。

二人の小さな子どもたちが行ってしまうと、江口美咲のさっきまでの笑顔はすぐに消えてしまった。

鈴木薫はすぐに彼女が何か心配事を抱えている...

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