第12章

山田威は弓場風太郎と費用を折半すると約束したが、弓場風太郎がただお金がなくてリスクを分散したいだけだと思っていた。

残念ながら、豊田レストランのような場所での消費は、弓場風太郎のような人間には想像もつかないものだった。

ほとんど全員が、弓場風太郎にはとてもこの金額を払えるはずがなく、結局はルームメイトの江宮源人とそのメガネが尻拭いすることになるだろうと考えていた。

それならば、思い切り消費して二人に大出血させ、最終的に弓場風太郎をクラス全員から孤立させ、完全にクラスから排除することができるだろう。

「風太郎、心配するなよ。お金のことは、俺とメガネで何とかするから!」

放課後、江宮源...

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