第13章

山田威は風太郎をはめようと、VIPの個室を開けるように提案した。

しかし風太郎はまったく怯まず、逆にVIPルームを要求し、さらに最も高額な八万八千円のものを指定した!

風太郎がこの条件を出した瞬間、山田威は完全に頭が真っ白になった。貧乏人の風太郎が怯むどころか、最も高価なVIPルームを直接要求するとは思ってもみなかったからだ。

その場にいた全員が一斉に風太郎を観察し始めた。

明らかに、風太郎にはみんなの今日の費用を支払える財力があるとは思えなかった。

「何をそんなに見てるんだ?VIPルームを用意しろと言ったんだが!俺の言ったことが聞こえなかったのか?それとも、弓場風太郎の財力を疑っ...

ログインして続きを読む