第20章

ミナは丸まる200発はつの「スーパーロケット」を投げ銭されて、完全まったく呆然ぼうぜんとしていた。

さっき彼女が覚えているのは、この「サブアカウント」が最初に立ち上がって、自分から助け舟を出してくれたこと。彼女はあんな踊りはしないと言ったのに、どうして困らせるんだ、と。

その後大勢の人が彼を責め立て、彼女は思わず皆を諫めて、先ほどの葉原若様にお金を返すとまで言った。

誰が思っただろう、その葉原若様がすぐに他の配信者に投げ銭しに行き、彼女のライブ配信ルームはアンチだらけになってしまうとは。

しかし彼女が全く想像もしていなかったのは、自己が荒らされて泣いている状況で、先ほどのサブアカウン...

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