第14章 (1)

ジェームズ・モーガン の視点

クロエが婚約解消を主張するので、私は彼女を寝室に閉じ込めるしかなかった。

彼女が冷静になって考え直してくれることを願っていた。クロエはリアムをあれほど長い間愛してきて、ようやくリアムと結婚できるようになったのだ。彼女が本当にリアムと別れたいと思っているとは信じられない。

少し時間を与えれば、自分はやはりリアムと結婚したいと気づくはずだった。

だが私が出かけてすぐ、クロエが見知らぬ男と一緒にモーガンの家を出て行ったという知らせが入るとは思いもしなかった。

その男は私が残しておいたボディーガードを銃で傷つけさえしたのだ。

私は最速で戻ってきた...

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