第19章

クロエ・モーガン 視点

ドミニクは私に拒否する機会を全く与えず、この町で一番大きなショッピングモールへと直接連れて行った。

どんな店を見かけても、ドミニクは私を連れて中を一回りしなければ気が済まない。

そして私の意見も聞かずに、たくさんのドレスを手に取り、試着室で着替えるよう言うのだ。

あっという間に、店員さんの腕には山ほどの服が積み上げられ、もう手が上がらないほどになっていた。

「ドミニク、これと同じドレスはもう持ってるわ!」

私はさらに服を手に取ろうとするドミニクの腕を押さえた。このまま止めなければ、彼は店中の私に合いそうな服を全部持ってきて、一着ずつ試着させるつ...

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