第7章

クロエ・モーガン の視点

朝。

男の手が私の体を撫でる感覚に、私は思わずくすぐったさに呻いてしまった。だが次の瞬間、耳たぶに痛みが走る。

「痛い!」

私は夢から目を覚まし、ドミニクの視線と目が合った。

「おはよう、クロエ」

ドミニクの声で我に返り、彼の目に宿る笑みを見て、さっきの夢が現実だったことを確信した。

「おはよう、ドミニク」

私は小さな声で返しながら、彼の体から離れようとした。

彼の瞳は欲望の色に染まり、何をしたいのか無言で伝えていた。

私がまだ動かないうちに、ドミニクは私の腰を押さえ、数秒間見つめた後、軽く唇に触れた。

「起きたなら、続き...

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